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「こういう時はリアルが物を言いますの。相手がヘタレだと盛り下がりますわ」
「そんな訳ないでしょう!彼本当に器用なんだから!ーーうう」
カッとなって反駁したが、薮蛇になったので意気消沈した。
「そうですわね。先生は見事な指の動きをするテクニシャンで、片足上げ展開もありと。リアリティですわ!インタビューは成功ですわ!」
アリエールが満足げな声を上げ、
「その時のラフスケッチ。太腿を持ち上げながら、指をすすっと這わせながら猛然と責めてくる。左腕はすくい上げるように胸の先っちょの辺りをホールド。隙がない」
「お口がお留守ですわよ!キスは睦ごとの基本ですわ!」
「ふぎゃあああああああ!ふぎゃあああ!」
猛然と襲い掛かり、スケッチを奪い取った。
問題は、これどこで?付き合ってた頃その図でしたわよあんたまで見てたの?
リアルが奇しくもフィクションと同列になっていた。
「貴女達!ジョナサンは何してるの?!」
旦那を責める、銀色の魔法剣士の姿があった。
「本当になんなの貴女達は?アリエールもブリュンヒルデも、ユノまで何?わざわざうちに来るなんて!」
「エルネスト先生、エルネスト先生について質問があってきました」
「え?ああ。前の姓でいいわ。ジョナサンのこと?」
「そうです。先生は怖いです。あんまり怒られたくありません 」
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