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必ずや、ミロードを籠絡にかかります。いい機会なのでお話ししますが、宮廷は武器を必要としません。諜報と男としての甲斐性が全てです。いい機会ですので、いっそのこと妾の四、五人も囲われてはいかがでしょう。勿論筆頭は私で」
おおおおおおおい!段々解ってきたよ!
狙ってたのか。お前。
「ミロード、清廉さだけでは宮廷ではやっていけません。俗をお召しください。人間、多少は汚れている方が相手は可愛がれます。私は、貴方様の清廉さだけを危惧しております」
「新婚数時間で浮気するってどんな陰獣だ俺はあああああああ!俺は嫁さん一筋なんだよ!ナッツみたいになるのはごめんなんだよ!」
王様の使者に面貸せと言われて、半日あったので、昼日中から濃密な新婚初夜を過ごしたのだった。
自宅ではなく控室だったアカデミーの薪小屋で。
ソファーに座り、俺の首に手を回した奥さんのニャンニャンちゃんをジュブジュブグッボグボしたのだった。
出かける際、長いキスの後に彼女は言ったのだった。ドレスを直しながら。
もう一回したかった。
ジョナサンのワンちゃんはボッキボキになっていた。
「貴方ーーこの呼び方照れるわね。あのね、宮廷には色々な女性がいっぱいいるでしょう?いやん♡」
我慢出来なくなった。着直したドレスをひっぺがしながら、再度ジョナサンは奥さんに襲いかかった。
「女なんか知らん!おっぱい直さなくていいよ!もう我慢出来ないよ!もう一回!」
「今は♡駄目なんだって♡あ♡ちょっと熱っぽいから♡」
「耳の後ろクンクン♡大丈夫風邪じゃないから!」
ほぼ力ずくで足を開き、俺のワン汁でタプタプになっていた奥さんのニャンニャンちゃんをジュブジュブした時、
思いっきり拳を振り抜かれた。
「別に浮気しても怒らないから。ただ、したら割るわよ?よく考えておいてね。愛してるわ。行ってらっしゃい」
こんなにおっかない愛してるは聞いたことがなかった。
「諦めなさいまし。今回は、色欲の展開になりますので」
「嫌じゃああああああああああああ!」
勇者の絶叫が、長閑な街道に響き渡った。
払暁の朝焼けが、二つの影を鮮やかに照らし出した。
地平線から覗く、眩い光を浴びて、魔王は東の空を見上げた。
上空では、空中要塞ダインクーガーが、今まさに瓦解し、地表に落下落しようとしていた。
「終わったな」
丘の稜線に腰掛け、ジョナサン・エルネストは気だるそうに言った。
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