馬車は揺れるよどこまでも

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卿の作品は全て拝読させていただきました。特に二作目」 ああはいはい。その話するのね。後ろにメイドがいるのに。 「実際たまりませんでした!深緑の姫君。深き森に住むエルフ族の姫君!」 そうですね。俺も今、結婚したての嫁さんのことを考えてますが。 実際のところ、エルフは耳長のゴブリンみたいな奴で主に松ぼっくりとかかじってる生き物なんですがね。 玉座に座した王様は、どこまでも偉そうで、かえってそれ以外に特徴のないおっさんだった。 考えみれば、勇者の末裔がこの様であるのだから、王様に何かを求めるのも酷であろうと思う。 実際、水虫とか痔を患ったりしてるんだろうな。 「勇者イーサン・エルネストが末裔、ジョナサン・エルネスト。罷り越してございます。王陛下におかれましては、益々の繁栄、小物ながらお慶び申し上げます」 まあこのくらいはね。それなりに生きてますのでね。 「であるか。よう訪れてくれた。周りの口さがない者達がそちに会いたくて焦れておったのだ。かの魔王を誅伐したそちの血脈無くして今の繁栄は無いのだ。この者達に代わり礼を言おうぞ。さて、昨今そちは巨悪と相対し、見事勝利を飾ったのは誠であろう。
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