失なわれし夜

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 応急改造に約1時間かかった。  それから1時間経っても、蓄電池(バッテリー)の残量は減るばかりだ。  当り前だ。太陽光が無いのだから。  下っ端検事は、駄目で元々の手段が、やっぱり失敗したと言いたげな顔をしている。  更に三〇分。 「そろそろ、ボク達、天国に行ったんですかね?」 「何で?」 「だって、外が妙に明るい……」 「それとも、死の間際の幻覚かも知れないな。ほら、この計器を見てみろ」 「あ~、バッテリーの残量が何故か増え……いや、ちょっと待って下さい……」 「あぁ、2人とも同じモノが見えるとしたら、幻覚の可能性は小さいな……って、どう云う事だ?」  状況を確認する為、外の様子を見ると、空に突如として太陽が出現していた。
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