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「さて、彼女が元気になれるように美味しく作らなきゃな。えっと…先ずは牛乳を鍋に入れて弱火で温める。カップは大きいものが良いな…珈琲の粉をちょっと多めに入れて、ティースプーン1杯の水で溶いておく。それから…悲しい時は甘い物だってよく母さんが言ってたっけ。なんかあったかな?お菓子ってどこに閉まってあるんだ?ここかな…あ、チョコレートが有るじゃん。クッキーもだ。コレで少しでも元気になるといいけど。…そろそろ温まったかな?おっいい感じ。このミルクをカップに注いで…苦い気持ちが甘くなるようにお砂糖も加えて…ティースプーンで混ぜたら出来上がりっと」
(タイミングよく彼女が部屋着に着替えてきた)
「あ、着替えたね。ちょうど今出来たよ。泣き止んで良かった。あんなに泣いてたら君に何があったのか分からなかったからね。さあ、どうぞ。元気になれる魔法のカフェオレですよ」
(大人しく受け取る)
「さて、何があったのか話して。あんなに泣くなんて余っ程の事があったんだろ?」
(途切れ途切れに今日あった事を話す)
「うん…。うん。…そうか。…うん。そんな事があったんだね。…うん。…それは酷いな。…うん。…えっ?そんな事言われたのか?…うん。…そうか…。うん。…うん。…それじゃ辛かったよな。…うん。うん。…そうか…頑張ったんだな。うん…。あぁ、それじゃ我慢するしかなかったんだね。…うん。…うん。それでも頑張ったんだね…。うん。うん。…そんな事ないぞ。よくやったよ。…うん。良くやったって。うん…家に帰るまで我慢して偉いな。…そんな事があったんじゃ泣きたくもなるよな。…そうか…。よしよし。よく頑張ったな」
(話を聞いてるうちに愛おしくなって頭を撫でてしまった)
「…えっ?なんで泣くの?…だって何?…えっ?僕のせい?悲しい気持ちを取り除いてあげたかったのにな。思い出させて余計に悲しくさせちゃったかな…。違うの?…優しいから?そりゃ君がそんなに辛い事があったのに我慢して こんなに頑張って堪えて帰ってきたのを知ったら…優しくしたくなるじゃないか。…本当に君はよく頑張ったと思うよ。家に着くまで泣くのも我慢してたんだもんな。よく頑張った。よしよし」
(大人しく頭を撫でられている)
「そんな頑張った君にはご褒美。chu」
(おでこに軽くkissすると少しだけ微笑んだ)
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