幕開け

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それに、最終的には酸素も薄くなっていくだろうし、祐樹が見た夢はこれから起こるだろう状態にほぼ一致している。 もし、このまま太陽の活動が再開しないとしたら俺達、いや全人類はこのままでは絶滅するだろう。 今俺に出来ることは、この状況を嘆くことだけなのかーー? いや、違う。 『確かにその夢の通りになるかもな』 今ここで立ち止まっているだけならきっとそう、遠くないうちに死ぬだろう。 『でも、太陽が消滅したわけじゃないだろ?』 今するべきなのは死に怯え嘆くことでは無い。 『それならさ、前向きに行こうぜ!』 希望を持ち1日でも長く生きようとすることだ。 『ほら、もしお前の夢の通りになるなら今から準備しようぜ!』 『準備…?今から何が出来るっていうんだよ』 お前がいつもくれた勇気、こんな時ぐらい、こんな時だからこそ今度は俺に返させてくれ。 『俺について来たら分かるよ、お前の夢が頼りなんだ!一緒に行こう!』 ほら、元気出せよ祐樹。お前らしくないじゃないか? 『分かった…俺も一緒に行くよ。ありがとな…。』 『ほら、行くと決まったらすぐ集合だ!4時に中央公園集合!遅れんなよ?』 『今日かよ!気が早いな、まったく。』
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