1・転生と未来と

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私の腕の中でスヤスヤと眠る子ども。 あれから成長した翡翠は小さな子どもになっていた。 先程まで私の背中に乗って、空を飛んではしゃいでいたのだが。 今は疲れて眠っている。 寝顔のなんと愛らしいこと。 早く起きて、その可愛い笑顔を見せてほしい。 その寝顔に、額に頬に瞳に。 そしてまだ小さな柔らかな唇に口付ける。 人間だった時の辛い境遇。 だが白龍として転生した翡翠。 今は心静かに、ゆっくりと2人で刻を過ごしていた。 龍として転生した翡翠と私の間にはもう何も隔たる物はない。 命尽きるまで側にいよう。 ここに私の全てがある。 ここに永遠の愛を誓おう。 幸せな未来へと続く確かな時間。 龍王の笑顔。 極上の笑顔は翡翠の為に。 極上の愛は翡翠だけに。
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