プロローグ

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 弱い敵をなぎ倒し、それで自信がついた。  だがそれは、自分の実力を勘違いしているだけに過ぎない故に。  強い敵を求め、未知の世界に探検しに行く彼らは。  そこで――今一度自分の実力を思い知らされることになる。  何故ならば――それこそが、『魔族』の賢しい手段であるからだ。  つまり――ここで。  このダンジョンに潜り込んだ“彼ら”は。  果たして、自分の本当に実力を理解しているからこそ、難なく進むのか。  それとも敵の実力を見誤った時に、自分の本当の実力を思い知るのか。  それは――“彼ら”次第だ。  さあ――『魔族』の実力を。真の実力を。本当の脅威を。  自分の本当の実力を。  今一度――知ってみようか?
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