君に捧げるこの気持ち

オープニング

　が、しかしすぐに言われたことを理解し、

「君の方が子供じゃないかっ」

　という言葉を弾き返した。

(確かに、幼顔だって人には言われるけど)

　一歩見間違えれば美少女のようにも見える顔立ちに、不安に思うほど華奢な体躯を有する少年に子供扱いされたくない、と肩に力を入れていると、

「…ふぅ」

　と、呆れぎみなため息が少年の唇から零れ、目を瞬かせた。

.