34人が本棚に入れています
本棚に追加
先ほど挙げた「やせやすい理由」と「やせにくい理由」には、それぞれこんな特徴があります。
【やせやすい理由】
・やせることで、あなたの目的が必ず達成される
・自己満足のためにやせる
【やせにくい理由】
・やせたからといって、あなたの目的が達成されるとは限らない
・他人の評価を得るためにやせる
まず、先ほど挙げた「やせにくい理由」はどれも、
「やせたからといって、モテるとは限らない」
「やせたからといって、だらしなくないとは限らない」
「やせたからといって、バカにされないとは限らない」
「やせたからといって、健康になるとは限らない」
と言いかえる事ができてしまいます。これでは、せっかく苦労してやせたのに、あなたが手に入れたいと思ったものは手に入らないかもしれません。そんなことでは、誰だってやる気が出ませんよね。当たり前のことです。
あなたの中のダイエットする理由は、この言いかえができてしまいますか?大丈夫ですか?
人間は常に損得で動く生き物です。苦労に見合った見返りが得られない限り、人間は自分から進んで苦労などしません。
ですので、やせる理由は必ず、やせたらその目的が達成できるものにしなければなりません。ダイエットに成功をしたあなたは、絶対に得をしなければならないのです。
また「そもそも、ダイエットとは所詮、自己満足のためにやるべきものである」と考えるようにして下さい。自己満足は人間を突き動かす、最も確実で最強のエネルギー源です。
自己満足というと、何となく井の中の蛙みたいでカッコ悪いようなイメージがありますが、そんなことありませんよ。自己満足のために動いている人が、実は結局一番ブレなくて、一番幸せそうで、一番成果を上げているものです。
比較のために、もし自己満足ではない理由でダイエットを始めると一体どうなってしまうかを考えてみましょう。こうなります。
「超頑張って1ヵ月で1kgやせられた。すごい嬉しいけど、この程度なら誰だって普通にやってる。もっと頑張らなきゃ」
「2ヵ月で2kgやせられた。こんなの自己最高記録。でも、やせた後でも私の体重〇kgだし、世の中一般からしたらまだ全然太ってる」
「3ヶ月で3kgやせられた。自分でも信じられない。でも友人の〇さんは3ヶ月で10kgやせて超キレイになってたし、私なんて全然ダメダメ」
……こんなの、全ッ然楽しくない。
こんなクソつまんないの、普通に考えて半年も続けられるわけないですよ。ダイエットなんてのは、自分を褒めて誉めてほめまくって、
「1ヵ月で1kg!すげえ私!2ヵ月で2kg!マジで最強私!3ヶ月で3kg!ノーベル減量賞もらえちゃうな私!」
くらいの超ハイテンションで天狗になりながら愉快にやる方がいいんです。その方が楽しいし、楽しいから挫折する可能性も低くなります。
世の中には、他人と競い合う方がやる気が出て伸びるという方も一定数いらっしゃるので一概には言えませんが、ダイエットのような超プライベートな活動において、他人と競ってやる気を出す方法はあまり良い手ではないと私は考えています。
誰にも言わず、ただ自分の中で昨日の自分とだけ戦う。昨日の自分よりも進んでいたら、それがどんなにわずかな進歩でも素直に喜ぶ。
そんな「自己満足方式」の方がずっと成功率が高いように私は思います。
最初のコメントを投稿しよう!