3.やせやすい理由と、やせにくい理由

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 それから、自己満足ではなく他人の評価を得るためにダイエットを始めてしまうと、無責任な他人の評価によって目標が振り回されるという点も大きな問題だといえます。  例えば「体重40kg以下の女性でなきゃ俺は嫌だ」という特殊性癖の男性にとっては、55kgのあなたが死ぬ思いをして45kgまで減量しても、あなたはその男性にとっては「デブ」なんです。  逆に「体重65kg以上の女性でなきゃ俺は嫌だ」という男性にとっては、55kgのあなたは「やせすぎ」です。  あなたは一体、何kgの体重になればやせた事になるんでしょうかね?  そんな、あてにならない無責任な他人の目なんかに、あなた自身の自己評価を左右させる必要など何一つありません。他人の目を気にして、他人の目から見て恥ずかしくないように必死でダイエットして、それでその他人様は、一体あなたに何をしてくれるのでしょうか?それバカバカしくないですか?  その点、自己満足は一切ブレません。「昨日より少しお腹がひっこんだ気がする。なんか嬉しい!」ただそれだけです。客観的に見たら全然ひっこんでいないのかもしれませんが、ひっこんだ「気がする」、というのが大事なのです。そういう「前より良くなってる気がする」という自己満足をどんどん拾い集めていくのです。  その自己満足があなたのダイエットを失敗から遠ざけ、「もう少し頑張ってみようかな」という前向きな気持ちにしてくれるのです。  ですので、ダイエットの理由は、やせることであなたの目的が必ず達成されるもので、なおかつ可能な限り自己満足に近いものにしてください。前ページで成功率の高い理由として挙げた4つはどれも 「メタボと診断されなくなれば成功」 「腹がブヨブヨでなくなったら成功」 「体の動きが重くなくなったら成功」 「アゴと首が一体化しなくなれば成功」 と、「○○すれば成功」というゴールがはっきりしています。これらは全て、やせれば絶対に達成することができますから、「せっかく頑張ったのに話が違う」と後でガッカリすることはありません。そして結果の判定は自己満足です。腹がブヨブヨかどうか、体の動きが重いかどうか、アゴと首が一体化しているか、それらは全て自分が判定しています。客観的に見たらまだ全然ブヨブヨの腹でも、自分自身が「前より全然ブヨブヨじゃなくなった」と満足できれば、それは立派なゴールです。  この中で唯一、メタボかどうかだけは結果を自己満足で判断するものではないのですが、メタボかどうかは具体的な基準値(ウエスト周囲径が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れる)が決まっていて、人によって評価が変わるということがなく、やせたら必ず目的が達成されます。  自己満足にあまり近くないという点が理由として若干弱いのですが、ゴールは明確なので、これも比較的成功しやすい方の理由と言えるでしょう。  しつこいようですが、大事なことですのでもう一度繰り返します。  ダイエットに成功したあなたは、絶対に得をしなければならない。  だから、成功したら必ず得をするような理由でダイエットを始めるのです。
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