34人が本棚に入れています
本棚に追加
3.やせやすい理由と、やせにくい理由
さて、前章で私はこんなことを申し上げました。
・あなたの「やせる理由」を全部書き出してみよう
・それが本当に、心の奥底から出てきた嘘偽りのない気持ちかどうかを考えよう
・「あ、私、本当は別に大してやせたくない」と思ったら、ダイエットは終了
ここで本を閉じずにまだ読み続けているあなたは、本当に嘘偽りなく、心の底からやせたいと思っている、という理解で話を進めますね。本当によろしいですか?
もし、読んでいる途中で気が変わったり、まだカッコつける気持ちが残っていて、実は自分の心に嘘をついていたということに気付いたりしても、全く恥じる必要はありません。
これは本です。誰にも気兼ねなく「あ、今の私にダイエットは必要ないわ」と考えを変えて、そっと続きを読むのを止めて下さい。
そもそもダイエットなんてものは、本当にやせる必要のある人が、ある一定の期間を区切ってスパッと始めて、目標を達成したらスパッと終わって普段の生活に戻るべきものだと私は思っています。
「楽してやせよう」みたいな甘っちょろい考えで、効果もないダイエットを期限も区切らずに何年もダラダラと続けて、怪しげなダイエット商売に無駄金を払い続ける。
「やせなきゃ」という漠然とした強迫観念で脳みその能力の一部分をいつも浪費していて、その分だけ別のことができなくなる。
こんなバカなことは、もうやめましょうよ。
やる時は期間を決めてきちんとやる。やらない時は一切やらない。それで、やらないのは「やれない」じゃなくて「まだその時ではない」。
そう割り切って考えて、ダイエットしない/できない自分を「私は向上心がなくてだらしないから」とか「私は意志が弱いから」みたいに変に責めないようにするのです。
あなたがダイエットに成功しないのは、あなたそこまで切羽詰まってないからです。切羽詰まっていれば、人間はどんなことであっても必ずやります。
前章であなたが書き出した「やせる理由」は、ちゃんと切羽詰まっていますか?この理由のためなら、多少我慢をしても得るものの方が大きいですか?
意志の強さとか気合いの大小とかじゃなくて、損得で考えて下さい。
ダイエットでする我慢の苦しさと、やせる事で得られるメリットの大きさを比べるのです。やせる事で得られるメリットの方が大きいですか?
我慢の苦しさよりも得られるメリットの方が大きければ、次に進みましょう。我慢の苦しさの方が大きければ、この本を閉じて今まで通りの生活を続けて下さい。
最初のコメントを投稿しよう!