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ーカン…カッ!カン
稽古開始からしばらくすると外から声が聞こえた。
「おじいちゃん、真琴、ご飯の時間よー!」
ーカン…
「今日はここまでにするか。」
「はい!」
交えていた木刀を下ろした。
一度深く息を吸い、呼吸を整え、礼をする。
「ありがとうございました!」
下げている真琴の頭にポンと手を置いた。
「真琴、また強くなったのぉ。」
そう言うと道場を出て行った。
真琴は撫でられた頭に手をやり、嬉しそうに笑い、続いて道場を後にした。
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