一章 四幕 いつもの日の始まり

7/7
前へ
/122ページ
次へ
 気心が知れているから、ロダスにはシャイアも素を見せられるのである。 「陛下。ソプリテン伯爵をお呼びしてもよろしいでしょうか」 「はい、呼んでください」 「畏まりました」  扉の向こうから声が掛かると、シャイアは姿勢を正して苦笑した。  まだ太陽は中天までは遠い。もう少し、詐欺師の相手をしなければならないようだった。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加