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「よし! それじゃあみんな! 早速バトルフィールドに移動するよ!」
そう言ってマーリンがレギオンマッチを申請した瞬間、運営側のシステムが起動し、孔明を含むその場にいた二十名がバトルフィールドへと一斉に転移されていった。
【マッチング形式:レギオンマッチ】
【戦場:カムランの丘】
【対戦人数:20VS20】
【リスポーン:あり・本陣での復活のみ】
【勝利条件:敵キングの撃破】
【白軍:キング『マーリン』 赤軍:キング『アーサー』】
アナウンスと共に、これらの情報が孔明の頭へと流れ込んでくる。
おそらくは敵も含めた他のプレイヤー全員にも行き渡っていることだろう。
わずかの間、意識が空を舞って戦場となるカムランの丘の俯瞰風景を捉えることができた。中央になだらかな丘と平原があり、南に森、北に砦があるようなフィールドとなっていた。
意識が自分の肉体へと戻る。
戻った時、孔明は戦場の中へといた。
ストーンヘンジのメンバーたちが、それぞれの得物である剣や弓に杖などを構えている。
再度アナウンスが流れた。
『Ready! 5,4,3,2,1,Fight!』
アナウンスの告知と共に、周りのプレイヤーたちが一斉に動き始めた。
「うおお、いくぞー!」
「あがれー!」
「前衛職は先頭進めー!」
およそ20名のプレイヤーが武器を構えて同時に動く姿は中々に迫力があった。
「ほら、孔明くんも付いて来て!」
「あ、はい」
マーリンに急かされて孔明は慌てて白軍であるマーリンたちの後ろを追った。
戦闘はすぐにでも発生した。
「いたぞ! 赤軍【円卓の騎士団】だ!」
先頭を走っていたナイトが大きな声を上げる。
赤軍もこちらの姿を捉えたのだろう。重厚な鎧を身に纏う騎士たちが剣と盾を構えながらゆくりと接近してきた。
マーリンが身の丈くらいありそうな杖を取り出して、天高くかざした。
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