第1話 ある日の夜

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そのまま彼女を背負ったよ。手が冬の寒さでかじかんでいるから。僕手に力が中々入らないけれど。 とにかくね、頑張った! 彼女を背負ったよ、車まで! 車に着くと──後ろの扉を開けた。 それから彼女をゆっくりと、後部座席に乗せると──そのまま横にして、慌てて車のエンジンを掛けた。そして彼女の体を暖める為にヒータにスイッチを入れたよ。 ……で、ないと、身体の体温が下がり過ぎて、取り返しのつかない事になったらいけないからね。 「よぉ~し! エンジンを掛けた! 君ちょっと待っててね。直ぐに飲み物を買ってくるから……」 瀕死の彼女に声を掛けると──慌てて自動販売機へと向かったよ。飲み物を購入する為に。ジュースの自動販売機着くと、僕はどれにしようかと? 悩みながら自販機を見つめる……
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