第1話 ある日の夜

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だって瀕死の彼女は『み。水……水……』と、だけしか、僕に述べてはくれないんだよ。 でもね、良く見ると──自動販売機に水の販売などないから。僕はえ~と…… どれにしようかと? 更に悩んでしまう…… さてさて、お水がないから、何にしようかね? う~ん……ん? そ、そうだ! 水が販売していないのならお茶にするかな? 「え~と、お茶? お茶? 」と、独り言をひたすら漏らす僕だよ。う~んと、見てみると──「あっ、あった? お茶だ?」 と、こんな感じでね、お茶がありました。僕は慌てて財布のチャックを開いて百円玉を出しましたとさ…… その後はね、慌てて自販機のお茶の所のボタンを押そうとしたんだよ。でもね、押せなかった──温かいと、記載していたから。ううう……残念だよね…… まあ、温かいお茶を購入しても良かったのだけど。仮に彼女に温かいお茶を飲ませて上げるとするじゃない? それでね、もしもだよ? 彼女が猫舌だと不味いじゃない? だって熱いお茶を猫舌の人に飲ますと、熱くて熱くて仕方がないと思うんだ?
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