第1話 ある日の夜

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だから僕は、心配になって、何度もバス停や待避所の車を停車しては、宇宙人さん大丈夫かな? と、確認もとったし。マメに水分補給も行ったよ。僕からの口移しでさぁ…… それにこれだけ何度口移しをして飲ますとさぁ、キスをしているのと、余り変わらない訳だし。 流石に宇宙人の彼女が、自分の女ものだと勘違いしそうになる錯覚に何度も落ちた…… 特に宇宙人さん、チャームポイントの大きな笹耳が、とても神秘的で。彼女の金髪ロングの髪形に、とてもマッチしているんだ。 だから見ているだけでも、彼女に惚れ惚れしそうにもなるし。多分一目惚れをしたんだと思う…… まあ、そんな訳だから、隠してもしょうがないので述べるけれど。 先程も皆に、述べた事ではないけれど、自分の女ものしたいと思う邪な考えが、何度も湧きあがったよ。 だから若い僕は、若気の至りという奴で、抑え切れずに、何度か宇宙人さんの舌に舌を絡めてしまって堪能してしまったんだ。 欲望を抑え切れずに…… だから彼女が、目を開けたら謝罪しないといけないと思う…… かなり憤怒して怒られるとは思うけれど。 それにもしかしたら、宇宙から仲間を呼ばれて。テレビの特番で良くやっている、他所の星に連れて行かれて、実験材料にされてしまうかも知れない? と、思うけれど。 それでもさ、あれだけ、口移しを交わした彼女だから、情の方もかなり入っているから、守りたいし、どうしても助けたいんだ。 後で僕がどうにかなって殺されるとしても…… だって先程も述べたけど、この美しい女神のような、宇宙人な彼女は、僕の女ものだと、まだまだ、錯覚という名の、恋の魔法が解けない僕だから…… ◇◇◇◇◇
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