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あああ、エ、エルさん、そんな事をしたら駄目だよ。と、僕は声を大にしていいたいけれど。体の力抜けてしまった……
だってさ、エルさん。僕の肩や首筋の噛んだ後をひたすら、『ペロペロ』と舐めてくれるんだよ。
こ、これって僕を介抱をしてくれているんだよね?
まさか僕を誘っているという事はないとは思うけど。
もうさぁ、エルさん、平気でこんな無防備な事をしてくるから。まさか乙女だとは思わないよね?
もしかして、エルフの種族の女性はみなこんな感じで、異性に甘えるのかな?
う~ん、と、いう事は、異性の男なら誰にでも甘える事が可能という事……でもそれだと嫌だな……
でも、先程僕に責任を取ってくれと述べなかったけ、エルさんは?
となると、僕に好意があるから甘えているだけなのだろうか……
「一樹?」
「うん、なに?」
「傷口は沁みない?」
「えっ? 全然大丈夫だよ」
「そう、じゃ、良かった……あっ、一樹、ふと思い出したんだけど……」
「うん、何かな?」
「私に対してもう、何も行っていないよね?」
「えっ? う~ん、エルさんの体を拭いた以外は、何もしていないかな?」
「そう、ならいいけれど、後で分かれば、私怒るからね」
う~ん、そう、エルさんに問われると、どうだったけ?
と、思わず悩んでしまうよ……あっ、水分補給をしたときに少しアクシデントがあった気もするな……それにエルさんの体を拭く時等も、良く考えると多々あった気がするよ。
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