第2話 目覚めてみると?

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あああ、エ、エルさん、そんな事をしたら駄目だよ。と、僕は声を大にしていいたいけれど。体の力抜けてしまった…… だってさ、エルさん。僕の肩や首筋の噛んだ後をひたすら、『ペロペロ』と舐めてくれるんだよ。 こ、これって僕を介抱をしてくれているんだよね? まさか僕を誘っているという事はないとは思うけど。 もうさぁ、エルさん、平気でこんな無防備な事をしてくるから。まさか乙女だとは思わないよね? もしかして、エルフの種族の女性はみなこんな感じで、異性に甘えるのかな? う~ん、と、いう事は、異性の男なら誰にでも甘える事が可能という事……でもそれだと嫌だな…… でも、先程僕に責任を取ってくれと述べなかったけ、エルさんは? となると、僕に好意があるから甘えているだけなのだろうか…… 「一樹?」 「うん、なに?」 「傷口は沁みない?」 「えっ? 全然大丈夫だよ」 「そう、じゃ、良かった……あっ、一樹、ふと思い出したんだけど……」 「うん、何かな?」 「私に対してもう、何も行っていないよね?」 「えっ? う~ん、エルさんの体を拭いた以外は、何もしていないかな?」 「そう、ならいいけれど、後で分かれば、私怒るからね」 う~ん、そう、エルさんに問われると、どうだったけ? と、思わず悩んでしまうよ……あっ、水分補給をしたときに少しアクシデントがあった気もするな……それにエルさんの体を拭く時等も、良く考えると多々あった気がするよ。 (25)
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