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「あっ、あのね?」
「うん、なぁ~に、一樹?」
「エルさん怒らない?」
「うん、今から全部言ってくれたら起こらないわよ」
「そう、じゃ、言うね……あっ、あのね、エルさんに水分補給したときに、飲んでくれないから、口移しで飲ませたの……」
「ふぅ~ん、そう、介護の一環だから仕方がないから、いいよ……」
ふぅ、よ、良かった……本当に怒っていないや、エルさん。この調子なら大丈夫そうだよ。
だって、機嫌良く僕に甘えているようだから、何とか大丈夫そうだ。
だから僕は、またエルさんの言葉を述べたよ。本当に嘘は良くないからね。
「そ、そうだよね、介護の一環だから、いいよね……あっ、あのね。それでさ、その時に……次いでというか、まあ、たまたま、だけど……エルさんの舌と絡んでしまって……」
「えっ? ううう……(ピキピキ、ワナワナ……)」
「こ、これも、わざとではないんだよ。何か良く解らないけれど? エルさんの舌が勝手に僕の舌に絡んできたんだよ。これは本当だよ信じて……」
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