第2話 目覚めてみると?

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ちょっと待ってね、みなさん。少し触れて確認をしてみるね?  僕は、サワサワとサワサワと…… 「あっ……うん、んんんっ、あっ、あん、あああ……ん……」 『……ん? あれ?』 『あれ? あれあれ?』  やはり、またスイッチが入ったように。女性の艶めかしい嬌声が聞こえてくる。  う~ん、ちょっと待ってよ、みんな──僕は状況判断が出来ないよ?  だから僕自身、思い切って──閉じてる目を開けてみるね。  『よぉ~し、(パチ)だよ……』 「あっ、目が覚めた一樹? あっ、あなた……身体の方は、もう大丈夫? 」  えっ? 何故女性の声が?  それもね、とても安堵したような声で、"あなた"と僕に尋ねてきたよ?
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