第1話 ある日の夜

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「ちょ、ちょっと君、大丈夫?」 ん? 反応はないかな? 「うう、うううううう……み、水を……」 あっ、あれ? 水をくれと、僕に述べてきている……それに女性の声の方も小さくてかすれているね。 も、もしかして彼女、ハッキリとした意識がないのかも? う~ん、かなりヤバイ状態なのかな? 後ろの女性は。 ……そう思うとさ、僕は、慌てて行動に出たよ──このまま地面に転がす訳にはいかない。だって冬だし、地面もとても冷たいし、風でも引いたら大変だからね。 慌てて彼女を背負い、車の後部座席に移動…… 〈ガシャン〉
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