止まった時間動き出す

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止まった時間動き出す

 ※略奪結婚結婚は偽装結婚の最終章までの話です。  渚君。勝手に居なくなってごめんね。  でも、こんな別れ方でもしないと、きっと私は、貴方を忘れられない。  だって、私にとって、渚君、貴方は、初めての初恋だった。  それどころか、手を繋いで、休日デートをしたり、一緒に毎日学校に行ったり、そんな当たり前の日々が幸せだった。  だから、いま、大好きな貴方への想いを押しつぶして、忘れないといけないのが辛いよ? 本当は、好きでいたかった。  だけど、それだと、私達は、幸せになれない。  さよなら、私の大好きだった人。  さよなら、優しくて他人をほっとけない世話好きの私の恋人。  
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