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例えば、
お前が、
彼女に贈った二つのユリだって、
白いユリの花言葉は、
純潔、
威厳。
で、
もう一方の黄色いユリの花言葉は、
偽り、
陽気。
そして.......」
草津に渡した、
クロユリの花束から一輪だけ抜き取り、
彼の頬に押しつける。
「クロユリの花言葉は、
愛、
呪い、
復讐、
恋の魔術師、
狂おしい恋、
独創的、
ときめき。
なぁ、
草津。
クロユリってすごい花だと思わないか?」
「ふふふ。
お前、
そんな事を言う為だけに用意したのかよ!」
満面の笑みで、
クロユリがすごいと伝えてくる同僚に、
恐怖を覚えながらも、
自分の置かれている状況と似ている現状に笑いが込みあげてきた。
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