略奪は、甘い蜜の誘惑

15/16
前へ
/186ページ
次へ
 逃げる様に、 渚の前から走り去ろうとしたら、 腕を強く掴まれ、 近くの壁に押しつけれらた。 _ドン_ 「なななななななぎささん!?」  いきなり、 壁に押しつけられたので、 逃げる事すらできない。  それどころか、 押しつけれらたはずみで、 彼に貰った緋色の薔薇が空中に…… 「あぁぁぁぁぁ、 薔薇が……」 「……薔薇の心配ですか? 若草さん。 いまの自分の状況分かっていますか? 」 「!?」 「……あのまま、 わたくしの言う通りにしておけば……痛い目を見る事はなかったのに……」 _ピ! なにかが再生される音_  突然、 樹里の耳元の聞き覚えのある声と聞き覚えの会話が聴こえてくる。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加