最終章:僕は、君を略奪する。

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「ここは、 フラワーショップ:ホワイトです。 よかったら、 これ飲まれませんか? 気持ちが落ち着きますよ?」 「あぁありがとうございます」  樹里が、 店員と思われる髪の長い女性から、 レモンティーを受け取りながら、 周りを見回すと、 確かに色とりどりの花が置かれていた。 「滝川さん。 お客様を困らせてはいけませんよ?」 「昴さん! ごめんなさい」 「滝川さん。 貴方もお客様ですよ」  店の奥から眼鏡を掛けた黒髪の男性が、 自分にレモンティーを出してくれた女性に薔薇の花束を注意しながら渡す。
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