141人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ! 大丈夫です。
あの? さっきまでここにいた男性は?」
樹里は、
いまになってようやく、
鳴海坂昴が居ない事に気づく。
「あぁ……昴君ですか? 彼なら配達に行ってますけど? もしかして、
あいつかなにかしました?」
「あぁぁぁぁぁいえ。
ただ、
彼にもお礼を言った方がいいのかと思って」
樹里は、
目の前の女性の態度と彼女の左手の薬指に、
鳴海坂昴と同じ指輪をしていたので、
樹里は、
咄嗟に嘘をついた。
最初のコメントを投稿しよう!