止まった時間動き出す

1/8
前へ
/186ページ
次へ

止まった時間動き出す

 渚君。勝手に居なくなってごめんね。  でも、こんな別れ方でもしないと、きっと私は、貴方を忘れられない。  だって、私にとって、渚君、貴方は、初めての初恋だった。  それどころか、手を繋いで、休日デートをしたり、一緒に毎日学校に行ったり、そんな当たり前の日々が幸せだった。  だから、いま、大好きな貴方への想いを押しつぶして、忘れないといけない。  さよなら、優しくて他人をほっとけない世話好きの私の恋人。  
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加