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心身を委ねたくなる男性的な魅力と、征服欲と加虐心を煽る女性的な魅力が、かけ合わさったような容姿と所作。レイは、わざとなのか意図的なのか、つけ込みたくなる隙を作った。そして彼の纏う空気は、彼が罪を許して享受してくれることを錯覚させる。それらはすべて、人を蠱惑する甘い毒だ。
きっと、ユウもその毒に犯されている。
「わかったよ、」
とうとうモトイも諦めて、その場をレイに任せて、部屋を出た。
「ユウ、膝、少し曲げて、」
レイは、横向きに寝ているユウの腰のあたりに手を添えた。
「うん……」ユウは小さく頷いた。
レイに秘所を晒す格好になって、少し羞恥心が湧いた。誤魔化すように、枕に顔を埋める。
ぐいと尻たぶを拡げられると、開いた後孔から、また男の残骸が流れ落ちた。その感触に、肌が粟立つ。
中はまだ、男の形を覚えたまま開いている。そこへ、レイの指が差し入れられた。
内側を探られる感触に、ユウの腰が揺れる。乱暴な客と違って、レイの手つきは優しい。
「は、ぁっ、」
思わず息が上がって、収まりかけていた熱が再び頭をもたげた。レイの指が抜き去られると、中に溜まっていた白濁がどろりと出ていった。
物足りなさを訴えるように、内腿がぴくんと震えた。体の奥が疼く。ユウはもぞりと太腿を合わせた。
「なか、まだむずむずする、」ユウの声は欲情を帯びた。レイの指が気持ちのいいことを、体が覚えている。「レイさん、もっと触って、……」
「これ以上したら、よけい止まらなくなるでしょ、」
「もう止まらない、」
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