ユウとジンはウマが合わない

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 そのうち、とうとう腕に力が入らなくなって、ユウの体はベッドの上に崩れ落ちそうになった。しかし寸でのところで、男の太い手が乱暴に上半身を引き上げた。ユウの体は男の上に座り込むような体勢になって、さらに深い場所まで、侵入を許してしまう。 「あっああ…………、」  首筋にねっとりと舌が這う。気持ちが悪い。ユウはきつく目を閉じた。 「こんなに泣いちゃって、かわいいね」  男は、そんなたわ言をユウの耳朶へ囁いて、ユウの瞼を舐めた。  泣いている。泣かされている、という屈辱的な事実に、ユウは悔しくてさらに涙を零す。 「こっちも、ほら、」  と、男はユウの陰茎に指を絡めた。敏感になった場所へ、唐突に与えられた直接的な刺激に、ユウの喉がひゅっと鳴った。 「や、ぁあ……、さ、わ、んな、い、で、」  必死の懇願にも、男は楽しげな顔をするだけだ。ぐちゃぐちゃと先端を刺激されて、ユウは弱々しく男の腕を押し返そうとする。 「やめて、やめて、お願い、やめてっ、お願い!」  同時に男の凶器がユウの内部を蹂躙した。たまらずに、ユウは首を仰け反らせる。開いたままの唇からは、もう意味を成す言葉は発せられない。ただただ嬌声だけが続く。 「あ、ひ、んっ、う、ん、うあ、や、あ、あ、あ、」  次第に声は力なく掠れた。ユウの体は、男から与えられる律動に従って、人形のように上下する。 「ああ、すごい。中が締まる……もうイっちゃったのかな、」     
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