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と、レイはあやすような口調で言って、ユウの下腹のあたりを撫ぜた。ユウは、ぞくりと肌を震わせる。そのまま、レイの細い指が輪ゴムにかかって、いっしゅんの圧迫感のあと、急に、ふわっと体が軽くなった。
その瞬間の衝撃に、ユウの口から切ない喘ぎが発せられる。同時に、奥底で滞っていた白濁がじゅくりと先端から溢れ出し、レイの指を濡らした。
「とれた、」
達した直後のような強い倦怠感に包まれて、ユウはぼんやりとレイを見つめた。
レイはベッドサイドのダストボックスに、外した輪ゴムを捨て、ティッシュペーパーで指を拭った。それからユウの上体を抱き上げる。ユウの内部に吐き出された精液が、まだ開いたままの後蕾から流れ出て、内腿を汚した。
「モトイさん、タオル、」
レイはユウの上半身を支えたまま言った。モトイは、ああ、と短く頷き、ベッドの上にバスタオルを敷いた。再びベッドの上に寝かされたユウは、レイの腕が離れていくのが惜しくて、レイの首に腕を回してぎゅっと抱きついた。
「ユウ、」
「レイさん……好き、」
ふわりと鼻腔に流れ込んでくる、誘うような甘い香り。男に抱かれた後の不快な感覚が、徐々に消えてゆく。
レイは苦笑しながら、ユウの腕を解いた。
「まだヘンな感じする……おれの使いものにならなくなったらどうしよう、」
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