出逢い

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出逢い

海辺のカフェのテラスでのこと、 『お待たせ』飲み物を持ってやってきたのは 琴平あかりだった。 『久しぶり!』スケッチブックを見ながら答えたのは 小笠原亜里沙だった 二人は 高校時代からの親友 あかり『見せて!亜里沙の絵 大好きなんだ。』 亜里沙『お世辞でも 嬉しい笑』 あかり『お世辞じゃないわ 個展開けるって』 亜里沙『趣味で書いてるだけだから』 あかり『カモメ 今にも飛び立ちそう、あっ!この猫かわいい』 亜里沙『こないだ公園で見かけたの、それはそうと…今度の週末に あそこが一般公開になるんだって行かない?』 亜里沙が指差したその先には 灰色の艦が沢山止まっている海上自衛隊の基地だった。 あかり『ほんと?行ってみたい?行ったことないんだよねぇ。』 二人の話を傍らで聞いていた人物がいた。 そして… 『絵 上手いね』 亜里沙『ありがとうございます』 『さっきからちょっと話を聞いていた。海がどうこうとかフネが どうこうとかって言ってたね。』 亜里沙『週末にあそこが一般公開になるから行かない?って話をしてたの』 『なるほどね、』 亜里沙『貴方は?』 『あぁ、申し遅れたね。あのフネに乗ってるんだ。中峰聡って言います。』 中峰が指差したのは護衛艦だった。 亜里沙『すごい?本物の艦乗りさんだ!』 あかり『カッコいい!』 中峰『週末に基地が一般開放になるから遊びにおいでよ。エスコートしてあげるよ。』 亜里沙『ほんと?嬉しい!』 亜里沙達はお互いに連絡先を交換した。
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