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ホテルの営業はとうに終わり、すでにホテルではなくなっていたが、この時期に島を訪れる客には、まるでホテルが再開したかのように、客室に我々を招いてくれ、良子はこの自宅に我々を泊めてくれた。 通された部屋は、古風なインテリアが配置されたままになっている、中々に豪華で趣深い部屋だった。 古風ではあるが、チリ一つないほど室内は清掃されているし、大きなベッドの上のシーツは極めて清潔そうな白さを輝かせていた。
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