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お父さんがベッド際まで来て、僕の顔を仰向ける。
「気持ちが良かったろう、灯。」
僕は、気持ち悪かった。
吐きそうだった。
「やだ・・・やだよ・・・お父さんがいい。お父さんがいいんだ・・・他の誰も要らない・・・」
「そんなことを言って、随分と気持ち良さそうだったじゃ無いか。」
「そ、そんな事ない!!お父さんだけがいいんだ。お願い、もうこんな事、しないで。」
「おきなさい。」
冷静な声が聞こえた。
僕は、起きあがった。
体は悲鳴をあげていたけど。
「こっちへ。」
僕は、部屋の隣に据えられたバスルームに連れてこられた。
全裸の僕を、温かいお湯に入れさせ、身体が温まると、お父さんに綺麗に体を洗われた。
僕はうっ、うっ、と、泣き声を上げた。
お父さんは、何も言わずに僕の体を洗ってくれる。
どうしてなの?
なんでこんな目に遭わせるの?
僕は、お父さんさえ居ればそれでいいのに・・・
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