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そんなことが数回続いて・・・
僕は、自分を保つのが精一杯で・・・
お父さんは、僕の一部始終を見つめていた。
なんでなの・・・お父さん・・・僕は何のためにあるの・・・
あんな男達に凌辱されるためじゃない。
事が終わった後・・・・お父さんが・・・
「私はいずれ、居なくなる。癌を患っている。だから、君のために、新しい保護者を用意したよ。」
癌?まって・・・待ってよ、お父さん・・・
新しい保護者って、誰なの?
「今日はここに連れてきた。お前の、主治医になる人だよ。」
「一ノ瀬信二です。貴方のお父さんの主治医です。貴方の面倒も見るように言付かりました。」
「一ノ瀬・・・さん?」
「はい、何なりと、お申し付けください。」
「お父さん・・・死んじゃうの?・・・」
お父さんは、僕の目を見つめ、和らいだ笑顔を見せた。
「君のことは、私が一番分かっている。だから、彼に一切を任せた。彼に、頼っていいんだよ。」
僕は、目の前の、一ノ瀬信二さんの目を見つめた。
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