夏は勝負の季節。

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「なぁ」 気怠い声が後ろから響く。 俺はちっとも引かない汗の粒を首につけながら、声の方向にムクッと頭を起こした。 「明日ヒマ?」 俺の返事を待たずに後ろの声が聞いてくる。 なんとなく見当はついていた。だが、もしそうだったとしたら俺にメリットがあるようには思えなかった。 ─── どうする? 俺は俺自身に問いかける。
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