夏は勝負の季節。【応募用】

夏は勝負の季節。

「……ヒマだけど？」

何も考えずに口を動かすと、出てきたのはGOサインだった。それに促されるように後ろでカタリと椅子が動き、奴は俺の机のすぐそばまで来た。

「じゃあ、13時にいつものとこで」

実に簡素なセリフだけ残して、奴は教室を出て行った。俺はそれを確認して、ヒンヤリした机にふたたび額をくっつけた。