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約束破って元彼と浮気して──
結構な不安を与えちゃったせいなのかも知れない。
ノリでも口にするのは気を付けないと夏希ちゃんを傷付けることになってしまうわけで……
「何考えてるの?」
「色々」
「だめだよ、別れるとか考えたら……死ぬよ俺。別れたら死んで一生恨む…」
「それ本気っぽい…」
「ぽいじゃない。本気…」
夏希ちゃんはどうやら病的なくらいあたしをスキスキ病に冒されてるらしい──
「怖い?」
あたしを真っ直ぐに見つめてくる。
「ちょと怖い」
「俺も怖い…」
「なんじゃそりゃ?」
真剣な堅い表情がふっと緩んでいた。
「どうなるかわからないから怖い……別れたあとが想像できない……できないから……」
夏希ちゃんは言いながら抱き締めてきた。
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