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あたしの近辺を探る高槻に情報提供しててもおかしくはない…
「へえ…んで叔父さんの居ぬ間に忙しい合間をぬってヤリに来るんだアイツ?」
「は!?」
「多恵子の電話に“今からセックスするから”って電話切ったんだろアイツ?」
「……っ…」
そんなことまで多恵ちゃんてばっ!?
もうツーツーじゃんっバカッ!
なんて心で叫んでも遅く──
あたしの電話がブルブルと震えている。
「晶さん今から行くから」
「ええっ!?待ってちょ…」
どうしようっ!?
夏希ちゃんからの電話を受けてあたしは1人狼狽えた。
「なに?俺もう下に居るよ?ロック解除してよ?」
「なんで!?」
めちゃピンチじゃんっ…
「なんでっ…て…なに?もしかしてまた裸?」
「違うってば!!」
夏希ちゃんはオナニーを疑いながら少し嬉しそうに尋ねてくる。
「違うなら開けて?インターホン鳴らすから」
「──っ…」
電話を切ると直ぐにインターホンが部屋に響いた。
「ちょっ…高槻、あんた出てってよっ…」
あたしはやけに落ち着いてる高槻の腕を引っ張る。
「ええ…いいだろ別に、俺挨拶しとくわ」
「何言ってんのやめてっ…なんの挨拶!?」
「三年したら連れて帰りますんでそれまでヨロシクって言わないと…ははっ!」
笑って言うなバカヤローっ!
それこそ、昨日それが理由でケンカしてるのにもうっ…
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