第6章 ハルの反逆

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「吸血鬼風情が…私に気安く話しかけるんじゃないわよ…我が名はハル…いや、精霊女帝エレノアであるぞ」 「精霊女帝…エレノアか…それがお前の真名か…」 「だったらどうなる?人間と魔神のハーフよ…出来損ないのそんざ…」 「…消えろ」 その場にいたレミリアはその一瞬を見逃さなかった…レイゼルの目が青く光った瞬間だった…エレノアと名乗った精霊が…刀身に触れ、消し飛んだのだ その刀の一閃から放たれた風圧は鎌鼬の如く遠くの木々を薙ぎ払い進んでいった 「…手応えなし…残像だったか」 「残像!?」 「あぁ…俺たちの前に出て来たのは本体じゃない…何処かでほくそ笑んでるだろうな」 …その頃 「…残像を通じて私にこれだけの傷を負わせるなんて…仕方ない…斯くなる上は…コレを使うかな…レイゼル、いいえ…坂崎ハヤテ…せいぜい絶望するといい」
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