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「あめり!おはよう!今日も小宮山と一緒に登校?」
私に声を掛けて来たのは、中学からずっとクラスが同じ親友のマユだ。
「今日は、律がうちに朝から来てたから…。たまたまだし」
小宮山律は、学校では王子様的存在で私はその隣にいる目障りな幼なじみって思われてる。
他の女子の視線が痛いから、マユ余計なこと言わないでよー!!
「ふーん。言い訳しなくても、小宮山はあめりのことがホントに好きだよねー。子離れできないってゆーか。わざわざ、ランク落としてあめりと同じうちの高校には入ってるし。」
まゆは、私を見ながらニヤニヤした目で楽しそうに話してくる。
「違うから!律は、家から通える一番近い高校がうちだったから決めたって言ってたよ。」
確かに、マユの言う通り中学でも全国模試で一位だったから、学校の先生たちはもっと上の高校を薦めてたよ。でも、律はなぜか周囲の反対を押し切ってうちの高校にしたんだよね。
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