大麦畑のダンジョン.1

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大麦畑のダンジョン.1

扉が閉まる音で目が覚める まだ部屋は薄暗い 傍らで寝ていたはずのアイリちゃんが見当たらない あれ、夢じゃないよね? 居たよね? 服を着て1階の食堂に下りる 宿屋「あの夏の熊街道亭」 カウンターのおかみさんに話しかける 「すいません、アイリ…犬人族の女の子知りませんか?」 「おや?あの子はアイリちゃんって言うのかい?かわいい子だね」 「今は裏の井戸にいるよ」 「朝飯はどうするね?部屋で食べるかい?」 「はい、お願いします」 2人分の代金を渡す 「おや、あの子にも同じものでいいのかい?やさしいね」 「できたら呼ぶから、取りに来な」 「はい、お願いします」 部屋で布団を元に戻して荷物の片付けする アイリちゃんが洗濯から帰ってきてキョロキョロしている 「どうしたの?」 「あの、干す所が」 「あ…ごめん、貸して」 洗濯ものを受け取り、窓の外で硬く絞りながら考える どうするかと 新しく買った緑色の紐の付いたポーチを出す 時間停止のアイテムバック欲しいよな ポーチのの中を覗き込む ポーチの中が広がるイメージ…ポーチのの中が大きくなっていくイメージ…広がっていくイメージ ポーチの中の空間が広がり、中に入るモノが小さくなっていく…スゥーっと縮小されるイメージ     
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