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ニッコリ微笑んで手をクイクイ動かしている
「りょうかい、銀貨2枚で」
「まいど、ごゆっくり」
それならばと、アイリちゃんと時間をかけて洗いっこ…色々とスッキリする
公衆浴場でフルーツ果汁入りミルクを正しい作法で飲む
飲みながら周りを見てもやはり冒険者が増えてる
中央広場につながる橋の下の洗い場でも洗濯している冒険者が見える
増えた冒険者を見ながら考える
”大麦畑のダンジョンから魔法の武器が出る”
この噂の出所はキャラバンの親方だろうと
ダンジョン内で新たに強化した武器を見たのであろうと
本当に出れば良し、出なくても商売で稼ぐつもりなのだろう
流石は商売人という所なのかもしれない
容器を返却して教会に向かう
アイリちゃんは教会の長椅子で神様にお祈り
おれは隣で教会に来ている冒険者を眺める
「あの、マサトさん」
背後から声を掛けられる、振り向くとミリアちゃんである
「おはようございます」
体ごと振り返ってあいさつする
「おはようございます」
「あの、一緒にギルドにきてもらえませんか?」
ミリアちゃんが胸の前で両手を組み上目遣いで俺に祈りを捧げている
冒険者ギルドは小さな役場の様な感じである
小さな町に相応しい広さであり、冒険者の数もそれなりである
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