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しかし今日は室内には結構な数の冒険者が居た
この町にしては大盛況な数である
カウンターの女性職員が戸惑いながらも対応している
ミリアちゃんに引っ張られてカウンターの中を進む
カウンター奥の部屋に扉を開けて入る
部屋の中にはギルド長とネイサンさん達とリヨンさんがいた
「よう、久しぶりだな」
リヨンさんはジュルク村のまとめ役で元は冒険者である
「はい、おひさしぶりです」
ジュルク村を出て2週間ほどだが、とても懐かしく感じる
「聞いたぞ、偉く可愛い子を手に入れたんだって?」
「紹介しろよ、その子か?」
俺の後ろのアイリちゃんをみてから俺を見てニヤニヤする
「犬人族のアイリといいます」
「アイリと言います、初めまして」
俺に隠れながら、おずおずと会釈する
「おう、初めましてよろしくだ」
リヨンさんは俺越しに覗き込んで笑う
「そろそろいいかな」
冒険者ギルド支部長のカミーユさんが声を掛ける
「おう、すまねーな」
リヨンさんがカミーユさんの方に振り返る
ネイサンさん達はコッソリおれに手であいさつしてくる
軽く会釈して挨拶を返す
「ミリア、カウンター業務を手伝ってあげてください」
「あと、その子に待っている間に飲み物を」
カミーユさんが促す
「はい…アイリちゃん、いきましょ」
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