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扉を出るとギルドの中は落ち着きを取り戻していた
冒険者の数も減り、カウンター上の卓上看板には”休憩中”文字
ミリアちゃんとアイリちゃんは女性職員2人とお茶している
俺に気づいたアイリちゃんが尻尾をフリフリやってくる
ミリアちゃんがマグカップを片付けて戻って来る
「ごめんなさい、朝に剣を見つかってしまって」
しょぼーんなミリアちゃんも可愛いので許すのである
「いえいえ、問題ありませんでしたよ」
頭をポンポンしてみたかったが、避けられたら凹むのであきらめた
気軽に他人に頭をポンポンできるのはイケメン系か兄貴系の特権だと改めて思う
俺が気軽に頭をポンポンできるのは避けない確証があるアイリちゃんだけである
「これから防具屋に行きますが、一緒に行きませんか?」
「でも」
チラッとアイリちゃんを見て躊躇するミリアちゃん
視線を追って俺もアイリちゃんを見る
「一緒に行きたいです」
アイリちゃんは空気の読める子です
「ありがとう」
ミリアちゃんも嬉しそうに笑ってくれる
ミリアちゃんとアイリちゃんが楽し気に歩くのを見ながら後ろから付いていく
防具屋に付くと防具屋にお客さんが数人いた
邪魔しないように店の外から店内を眺めていると名前を呼ばれる
「あらマサト君いらっしゃい、入ってきていいわよ」
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