大麦畑のダンジョン.4

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「では、今後はどうしましょう?」 「宿泊は駄目なら今までの様にお昼を持って入るしかないですね」 「もしくは増えてきた冒険者で一緒に入ってくれる人達を探すか」 「でも共闘は寄生にならない相手を探さないとですし」 「募集して、当分は今まで通りですかね?」 良い案が浮かばない 「そうですね、宿泊は厳しいですね」 「もしくは経験を積んで討伐速度を上げて行くしかないですね」 「共闘パーティ募集は私の方でしておきます」 ミリアちゃんも考えながらしゃべる 「後これ渡して置きます」 強化魔法の書の初級と中級をミリアちゃんに渡す 「これは?」 手に取って眺めている 「そのうちでも、使えたらいいなと思って」 「自分はもう覚えたのであげますよ」 「そんな、私なんてまだ」 「あれ?」 「初級の魔法読めます、覚えられそうです」 一枚一枚ページをめくりながら、ブツブツと集中している そんなミリアちゃんを見ながら思う そりゃ覚えられるでしょうと 完全に発動まではしていなかったが ミリアちゃんのあのタフさはきっと強化魔法でしょうと さらに技を覚えてはいないが盾で弾くのはシールドバッシュでしょうと 技もちゃんと学べば使えると思うんですよね 「私にもできます」     
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