大麦畑のダンジョン.4

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しばらくして奥の部屋から出てきた職員さん手招きされる ミリアちゃんとアイリちゃんと部屋にはいる 「ミリア、技を習いたいと聞いたが?」 カミーユさんが書類を見ながらミリアちゃんに問いかける 「はい、階層を進むには必要ですので」 ミリアちゃんがキリッとしている 「ふむ、いいだろう」 「丁度、ネイサンが帰ってきているからな」 「他に有るか?」 「無いなら以上だ」 書類から目を離さずに話が終わる ミリアちゃんは拒否されると思っていたのか、ポカーンとしている 「あの…わたしも」 俺の後ろでアイリちゃんが呟く 「あの、アイリも一緒に鍛えてもらっても良いですか?」 恐る恐るカミーユさんに聞いてみる 「もちろん構わん」 「それだけか?」 「無いなら以上だ」 こちらを見ないで答える 「はい、ありがとうございます」 ミリアちゃんを促して部屋を出る 「明日の朝からだ」 カミーユさんが背後から声を掛けてくる 「はい」 返事をして扉をしめる 扉を出るとミリアちゃんが大きくため息を付いていた 「明日の朝からだそうですよ」 「当分は訓練に集中しましょう」 俺はどうするかな、1人で潜るかな 「はぁ…前は駄目だって言ってたのに」 「こんな簡単に認めてくれるなんて」 ミリアちゃんがプンプンである 「マサト様、ありがとうございます」     
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