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しかし騎士団の連中はミリアちゃんを見ては手を振り声援を送る…不快である
さらに休憩の度に騎士団の誰かが来てはミリアちゃんに声を掛ける…不満である
人のいいアーティさんは騎士団の連中も迎え入れる
空気のわかる男のニックさんが辛辣な言葉で奴らを追い返す…ざまあ見ろである
訓練も終わりの頃に騎士団の男とアーティさんが話をしている
チャラ騎士どもと違ってがっしりとした体格の首の太い男である
しばらく話した後にアーティさんがこちらにきてミリアちゃんに話しかける
「ミリアちゃん、騎士長さんから訓練に参加しないかと誘いがあったよ」
「俺としては行ってきた方が経験になると思うけど」
「どうする?」
ミリアちゃんは俺とアイリちゃんを見ながら悩んでいるようだ
「行ってきなよ、騎士の戦い方を学ぶチャンスだよ」
「もしかして討伐の編成に入れるかもしれないし」
「エルネちゃんもビックウェーブに乗れって言ってたしね」
提案を受けるように言う
ミリアちゃんと組めないのは寂しいけど討伐に参加できるチャンスです
「でも、私は一緒に」
ミリアちゃんは下を向いてゴニョゴニョ言っていて聞き取れない
「俺たちは心は一つで気持ちは一緒だから大丈夫だよ」
何を言っていいかわからないので気の利いた言葉を探してみた…が
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