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「それに郵便のついでに客を運ぶから乗り心地は最悪と聞くよ」
「余りお勧めはしないけどね」
アーティさんが説明してくれる
「護衛依頼はあっという間に売り切れです」
「あと慣れない旅で、更になれない護衛では気が休まらないです」
「徒歩はきついですし、商人の乗合馬車はもう出ちゃいましたし」
「選択肢がこれしかないかなと思いまして」
キャラバンも商人も冒険者も日に日に少なくなっていく
「まあ、そうだな…次の駅馬車はいつ来るんだ}
ニックさんが聞く
「予定では明日の夜に来るだろうと、出発は朝と聞きました」
地図で駅馬車のルート教えてもらいながら答える
ミリアちゃんとアイリちゃんがその地図をじっと見詰めていた
宿屋「あの夏の熊街道亭」
宿の部屋で3人で夕食を取る
夕食は野菜のスープとベーコン2枚とライ麦パンである
食後にミリアちゃんとアイリちゃんが仲良く武器と防具の手入れをしている
眺めながらミリアちゃんと明日でお別れを寂しく思う
何と言って誘おうかと考えるが、思い浮かばない
誘って断られると凹む、とてもとても凹む…ハートブレイクで死ぬかもしれない
イケメンなら断られないだろうと考える、イケメンであればと
断られるくらいなら誘わないでいようかとも考える…俺にはアイリちゃんがいる
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