駅馬車.1

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決してビビったわけじゃなく、ケジメとかじゃなく そう、気持ちとして 俺の前世の話と転生の話を2人にした アイリちゃんは「すごーい」と言って尊敬の眼差しを送ってきた 意味が分かっていないわけではないと思う ミリアちゃんは驚いていたけど「やっぱり魔法使いですね」と笑った それだけだった…でも2人とも嬉しそうだった 次にアイリちゃんの奴隷の開放の話をした 喜ぶと思ったが、捨てられると勘違いしたらしくしょぼーんで涙目だった 奴隷を開放して一緒に行こうと話すと尻尾フリフリで笑顔に変わってくれた 断られたらどうしようかと思ったが良かった、本当に良かった 食事を終えて食器を片付ける 1階の食堂に下りて宿のおかみさんに明日の朝の駅馬車で町を出る話をする 「あら、さみしくなるねえ」 「弁当いるだろ?3人前でいいのかい?水筒を出しておけばお茶を置入れておくよ」 「おねがいします」 ブレオテの南門 宿を出てキャラバンにに向かう、風呂の為である 大型テントの前にいるハンチング帽にチョッキを着た男に話しかける 「お風呂3人で入れます?」 「かまわねーが銅貨30枚の所を、今日が最後だから銅貨28枚でいいぜ」 「今日で最後なんです?」 「ああ、昨日の夜に親方がいきなりな」     
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